退治された酒呑童子 天下祭の神田祭

日本の祭りは、収穫期に行う自然神への感謝の儀式からはじまっている。神を迎えもてなし、祝祭の催しで住民の団結をはかるのだ。山車ダシ巡航の祭礼は、ハレのイベントで京都祇園祭りがルーツだとされている。祭りで神輿が主役になったのは、江戸末期からだそうだ。

江戸の祭りの中でも筆頭格が、神田明神の神田祭と山王権現社(日枝神社)の山王祭だそうだ。この二つの祭りだけが江戸城内に入ることが許されたので、江戸っ子はこれを天下祭と自慢した。この天下祭は、江戸時代、幕府から公金による金銭的な支援が行われていた。つまり公共事業だったのだ。

しかし、派手ずきな江戸っ子はだんだんその規模が大きくなり、幕府は肥大する費用負担を軽減するために、天和元年(1681)以降、山車ダシ巡航の行列が練り歩く盛大な本祭りは隔年の開催とされ、神田祭と山王祭は交互に行われるようになった。

西暦で偶数年が山王祭。奇数年が神田祭。つまり今年が神田祭の本祭りだ。
山車とは、神が乗り移る場所が上部に突き出ていることに由来しているそうだ。

神田明神にあった江戸型山車の人形

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私も神田の住人として、祭りに参加しよう。
今は5月中旬であるが、江戸時代には9月15日に神田祭が行われていた。
神田明神は古くから江戸の支配者に信奉を受け、江戸っ子は、東国のヒーローである平将門を祀る神社として崇敬していた。

http://www.kandamyoujin.or.jp/

三之宮で祀られている平将門命タイラノマサカドノミコトは、承平・天慶年間、武士の先駆けとして、関東の政治改革をはかり、命をかけて民衆たちを守ったと神田明神のページには書いてある。

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平将門
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%B0%86%E9%96%80
平将門(903-940年)は、平安時代中期の武将。桓武天皇の子孫であり、平氏の姓を授けられた。下総国、常陸国に広がった平氏一族の抗争に端を発し、関東諸国の国衙コクガ(律令制の国の役所)を襲い、朝廷から敵と見なされた。京都の朝廷に対抗して独自に天皇に即位したり、新皇を名乗ったりもしたそうだ。朝廷からの独立国建設を目指したが藤原秀郷、平貞盛らにより討伐された。
将門は関東独立国を作ろうとしていた。それで東国のヒーローになったのだろうか。よくわからない。

今年の神田神社例大祭は5月10日から15日までとなっている。
12日(土)の神幸祭では、祭の行列は、神田、日本橋、大手町、丸の内にまたがる氏子地域をかなり小さな路地までくまなく回る。途中、将門塚(大手町一丁目)と、旧御仮屋(休憩所、東日本橋二丁目)で神事が行われ、計30キロの行程を10時間以上かけて巡航する。
13日(日)の神社境内での神輿宮入は、氏子町会自慢の神輿が早朝から夕刻まで、連なるように宮入、お祓いを授かる神輿宮入で神田祭がクライマックスを迎える。

ともあれ、華麗な平安祭禮絵巻の神幸祭行列で今、秋葉原駅前は賑わっている。

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昨日の神幸祭行列では趣向を凝らした附け祭ツケマツリが参加している。
山車が主流だった江戸時代の神田祭では、山車とともに附け祭と呼ばれる行列が街を練り歩いた。その一つが、巨大な張りぼての曳き物や仮装した人々で、昔話や御伽草子オトギゾウシの世界を再現した華やかな練り物だったそうだ。

今年の目玉は、170年ぶりに復活した「大江山凱陣オオエヤマガイジン」の巨大な鬼の首の曳き物だ。「大江山凱陣」は、丹波国大江山に残る鬼退治伝説。天皇の命を受けて大江山で荒くれ者であった酒呑童子シュテンドウジを退治した源頼光ら六人の武将が、大きな鬼首を曳きながら都に凱旋する様子を練り物にしている。

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『江戸名所図会』 神田明神祭禮 
(大江山凱陣は源頼光の大江山鬼退治の故事にちなんだ山車の行列)

神輿(神様の乗り物)の上に乗っているのは年配もいいが、

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やっぱり可愛い児の方がいい。

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メビウスに外国人。オタク人間にカメラ小僧。カメラ親父にメイドの行進。
電脳都市アキバは「萌える街」から「燃える街」になっていた。

今日は暑いぐらいだ。
法被に鉢巻き姿の担ぎ手が額に汗を浮かべながら「セイヤ、セイヤ」と威勢のよいかけ声で御輿を担いでいる。

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祭囃子マツリバヤシ
祭りを華やかに盛り上げる独特の「祭囃子」には、音曲で神からの恵みに感謝の意を伝え、人民がいっそう栄えることを願う意味がある。基本編成は、大太鼓とやや小ぶりの締太鼓、音曲の節を担当する篠笛(別名トンビ)、リズムを刻む鉦ショウ(別名ヨスケ)。
ちなみに、これらの楽器は寄席の囃子でも用いられている。

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神田祭りの囃子のリズムは、ジャズのアフロ系リズムに似ているかも知れない。土着のリズムは共通なのだ。祭囃子のリズムでジャズも面白いかも知れない。
Art BlakeyとJazz Messengers の「A Night in Tunisiaチュニジアの夜」
ラテンとブルースが融合された曲だ。アフロ・アメリカンのリズムを聴きながらそう思った。

御輿が次々と境内に入っている。

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酒呑童子はすでに神田明神に戻っていた。

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やっぱり、日本人は祭りだ。

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