高砂や この浦舟に 帆を上げて 世阿弥は播磨出身であったのか

新年、能の番組をテレビで放映していた。久しぶりの連休の中日、正月三が日の間、気分転換に初詣に行こう。明日も個人的には休みだ。正月の能の中でも最も有名なものは、世阿弥の高砂だ。高砂で、新年を「ことほぐろう」。

新年だが、昨日から相方は、実家の佐賀に帰っている。大きくなったワッパはそれ自身に任せておくことにしよう。

おめでたい謡ウタイとして結婚式に欠かせない謡曲「高砂」は、室町時代に能を完成させ、謡曲の神様ともいわれる世阿弥元清の作品。物語は阿蘇の神主友成が上京の途中に高砂の浦に立ち寄った際、相生の松の精である老人夫婦と出会うところから始まり、夫婦愛、長寿の理想をあらわした謡曲の代表作だといわれている。

能の高砂
高砂や この浦舟に 帆を上げて
この浦舟に帆を上げて 月もろともに 出汐(いでしお)の
波の淡路の島影や 遠く鳴尾の沖過ぎて
はやすみのえに 着きにけり
はやすみのえに 着きにけり
四海(しかい)波静かにて 国も治まる時つ風
枝を鳴らさぬ 御代(みよ)なれや
あひに相生の松こそ めでたかれ
げにや仰ぎても 事も疎(おろ)かや
かかる代(よ)に住める 民とて豊かなる
君の恵みぞ ありがたき
君の恵みぞ ありがたき

http://www.city.takasago.hyogo.jp/main/rekisi/yokyoku/yokyoku.htm

日本人の祝言の原点は、
年の暮れを、尽きせぬ宿こそめでたけれ(めでたい中にも乱を忘れず)と、赤尽くしの猩々ショウジョウで納めて、高砂で新年をことほぐ習慣は、室町時代、足利幕府から続く日本の正月の行事となっているそうだ。江戸においても、上野東照宮、赤坂日枝神社、明治神宮、平安神宮、近江日吉神社等の神事は有名で、初詣の参拝客の楽しみになっている。
と能「高砂」の説明に書いてあった。

猩猩ショウジョウとは、中国の伝説上の動物で、それを題材にした各種の芸能における演目でもある。さらにそこから転じて、大酒家や赤いものを指すこともあるそうだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%A9%E3%80%85
去年、夜11時からはウーロン茶にしていた私も、正月は猩猩になってしまおう。

昨日、インターネットで見た高砂の情報。
http://www.city.takasago.hyogo.jp/
生石神社から始めよう。とりあえず、カーナビにセットして出発だ。でもいくいし神社はカーナビの検索ではヒットしない。ホームページにもルビはふっていない。なんとか他の方法で住所を見つけてカーナビにセットした。高砂までは、車で約40分。カーナビに録音しているJazzのCD一枚分の時間だ。Bill EvansのSunday At The Village Vanguardの全曲聴かないまま着いてしまった。着いて分かったが、石宝殿生石オウシコ神社。おうしことは読めない。

生石神社の裏の生石公園の高台からは、高砂の街が一望できる。

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生石神社の裏手に、切妻風の突起を後ろにして家を横たえたような横6.4m、高さ5.7m、奥行7.2mの巨大な石造物があります。「石の宝殿」と呼ばれ、水面に浮かんでいるように見えるところから「浮石」ともいわれていますが、多くの謎につつまれ、仙台塩釜神社の塩釜、宮崎県霧島神社の天逆鉾(あまのさかほこ)と並んで日本三奇の一つに数えられています。
いつ、誰が、何のために作ったのか、不思議な石造物として訪れた人の目を驚かせています。

奇岩は祈願ができる岩だった。霊石まであった。
よく来ている地元の人だろうか、孫に「この石は浮いているように見えるでしょ」と話し、「この池には昔から、カエルがいるのよ」と説明していた。孫はただうなずいていた。

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生石神社の近くに曽根神社がある。JR曽根駅から近くだ。車で5分程、カーナビはわき道まで教えてくれる。便利だ。曽根天満宮は菅原道真を祀っている。

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ここから、有名な鹿嶋神社があるそうだ。カーナビの情報では約5分で着く。ついでに行ってみよう。曽根駅から北上すると2号線は大渋滞。でも、距離で5分で着く場所に1時間以上かかってしまった。渋滞の間、カーナビで脇道を調べ近道をしようとしたが全て交通規制。気がつけば、鹿嶋神社に行く一方通行の中に入っていた。神様に参るのに渋滞はイヤだ。帰ろうと思ったが、ここは恐ろしい、町名も阿弥陀だ。何回も唱えなければいけない。脇道も規制されていて、帰り道も無い。戻れない、行くしかない。やっと着いて参ろうとしたが参道が長い、出店も沢山ある。

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鹿嶋神社は、「一願成就の神」が居て、合格祈念の学神祭が行われるそうだ。
鹿嶋神社は、遠く聖武天皇の勅願によって国分寺と、国分寺の東院として大日寺が建立された時、その鎮護の神として奉祀された。天正6年(1578年)羽柴秀吉が、神吉城攻略の際、この地方も戦火を蒙り灰燼に帰してしまいましたが、幸いにも御神殿は焼け残りました。歴代姫路も藩主の崇敬篤く、祭礼には、常に特使を派遣され奉斎されていました。また、享和元年(1801年)の書である圓誉上人の掲額「鹿嶋大明神」や古い絵馬をみ見ても窺え、今日に及んでいます。
鹿嶋神社は、一人一願心を定めてお詣りする時、その願いは必ずかなえられる霊験の著しいことをもって“一願成就の神”として有名で、遠くからも善男善女の参詣者が絶えません。


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というか、交通規制しすぎなような気がした。やっと鹿嶋神社の駐車場に500円の駐車代を払い参拝をすませると、帰りはスイスイ、交通規制されていた道をスムーズに帰れた。
やっと鹿嶋立ちが出来たので、まあいいか。

昼過ぎには戻るつもりだったが、目的は最初から高砂神社。遅くなったけれど覗いていこう。

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高砂神社 松どころとして全国に名が・・・山陽電鉄高砂駅下車徒歩15分
平安時代末期になって海路をゆく舟が増えてくるにしたがい、万葉の昔から白砂青松の地として知られた高砂の海岸線に内海航路の泊りが生まれます。播磨五泊の一つに数えられる高砂の泊や、伊保、曽根の泊がそれで、寄航地として発展していくと同時に、やがて荘園制度のもとで入り海を利用した塩田の開拓も始まります。
また、この頃には全国的に樹木崇拝の思想が起こり、霊松への信仰が深りつつありました。高砂は、風光明媚な「松どころ」として和歌や漢詩にしばしば登場するようになり、高砂の名は全国へ広まっていきます。


三代目相生の松
松どころ高砂でも特に有名なのが、高砂神社の相生の松。
高砂神社は、社伝によれば神功皇后が外征のとき、大已貴命(おおなむちのみこと)の神助を得て勝利し、帰途この地に国家鎮護のために大已貴命を祀られたのが始まりで、創建まもなく境内に生え出たのがこの相生の松だと伝えられているそうだ。

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相生の松とは、根が一つで雌雄の幹が左右に分かれた松のことで、ある日、尉と姥の二神が現れ「神霊をこの木に宿し、世に夫婦の道を示さん」と告げたことから、霊松として人々の信仰を集めるようになったと「案内図」には書いてあった。境内には、高砂は演じられていなかったが、能堂まであった。

能「高砂」の解説
『肥後国(熊本県)阿蘇宮の神主・友成は、従者を連れて都見物の旅に出る。
途中、播州高砂に立ち寄り、浦の美しい景色を眺めていると、そこへ竹の杷(熊手)を持った老翁と、杉箒を持った老婆がやって来て松の木陰を掃き清める。

「有名な高砂の松はどれなのか、高砂の松と住吉の松とは遠く離れているのに、なぜ相生の松と呼ばれているのか。」と友成が尋ねます。


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老翁は、この松こそ高砂の松だと答え、たとえ遠く離れていても夫婦の仲は心が通うものだ。
現に姥はここ高砂の者、私は住吉の者で、相生の松が万葉古今で歌枕に詠まれている事等、さまざまな故事をひいて松のめでたさを語ります。
やがて、実は相生の松の精であることをあかし、住吉でお待ちしていると、小舟に乗って沖の方へ消えてゆきます。
(*相生は二人して老いる「相老い」にかけてある)

友成は土地の者に、再び相生の松のことを尋ね、先程の老夫婦の話をする。
すると、それは奇特なことだから、早速自分の新造の舟に乗って住吉へ行くことを勧められる。
友成たちは高砂の浦から舟で住吉へ急ぐ。住吉へ着くと、残雪が月光に映える頃、住吉明神が出現し、千秋万歳を祝って颯爽と舞っている。

『われ見ても 久しくなりぬ住吉の、岸の姫松いく代経ぬらん』
『千秋楽は民を撫で、萬歳楽には命を延ぶ、相生の松風、颯々の聲ぞ楽しむ、颯々の聲ぞ楽しむ』


「高砂や」は落語でも演じられている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%A0%82%E3%82%84

世阿弥 正平18(1363)年 - 嘉吉3(1443?)年は、日本の室町時代初期の猿楽師。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E9%98%BF%E5%BC%A5
世阿弥が生まれたとき父である観阿弥は31歳で、大和猿楽の有力な役者であった。世阿弥の母については、近年発見された文書により「播磨国揖保庄の永富左衛門六郎の娘」という説もあるが不詳だそうだ。

去年は、朝青龍のニュースで高砂親方の名を知った。高砂親方(本名、長岡 末弘)は、高知県室戸市出身で高砂部屋所属の元大相撲力士だそうだ。朝青龍の問題もありなんだかさえない。土地の高砂とは直接の関係はないようだ。相撲のことを知らない私が言うのもなんだが、高砂の名前を「ことほぐる」ならもう少し頑張って欲しい。

「能」のことはよく知らない。三島由紀夫の近代能楽集 (新潮文庫) と、梅原猛の地獄の思想―日本精神の一系譜 (中公新書)の解説で少し読んだことがあるくらいだ。 でも、会社に数人「能」に詳しい人を知っている。また、機会があれば「能」のことを教えてもらおう。

Uターンラッシュがピーク、「のぞみ」乗車率160% 2008年01月03日
asahi.com 関西より
日本道路交通情報センターによると、各高速道路は上り線で渋滞が起き、3日午後6時現在、阪和道は長峰トンネルを先頭に17キロ、阪神高速神戸線は生田川(神戸市)を先頭に15キロ渋滞した。

私はそれよりだいぶ前に阪神高速に乗ったが、渋滞は午後6時以上にひどかった、帰るのは昼過ぎの予定だったが、少し遅れてしまった。しかたない、ワッパをワッパで括って焼き鳥でも食べに行こう。ワッパの同級生の親が営んでいる焼き鳥屋は2日から開店していた。

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この記事へのコメント

アンソール
2008年02月09日 10:33
能ある鷹は爪隠す
高砂の松を背景に
カリビアンから播磨灘に舞台を変え
ジョニーデップに舞ってほしい
ixkkbjapzz
2013年04月17日 16:35
jkqpvublfpof1235, zyqqlbxjjk

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  • 「花は観手に咲く」という最高のノウハウ

    Excerpt: 「花は観手(みて)に咲く」  これ、世阿弥の言葉だそうです。 そう。能役者の。 「能? 興味ないね。」 「そんなのカンケーネ(笑)」 そんな風に思うかもしれませんが、これ.. Weblog: 読了後に何かが起きる!3分間 意識革命! ,帆を上げて<strong> 世阿弥</strong... racked: 2008-01-08 14:42