伊達な音楽 JAZZは政宗

一ノ関のビジネスホテルで軽く朝食をとり仙台に戻る。東北新幹線に乗れば約30分程度、東北本線では1時間30分。まだ朝も早い、丁度在来線が来たので東北本線でコトコト揺られていこう。車窓からはのどかな田園風景が続く。

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外を見たり、本の頁をめくったりしているとウトウトしてしまった。気がつけば国府多賀城駅。古代に国府と鎮守府が置かれていた多賀城の史跡が駅の近くに存在するそうだ。奈良時代に、異民族とされた蝦夷エミシを制圧する為、軍事的拠点として設置された場所だ。中世の前九年の役や後三年の役においても軍事的拠点として機能した。今はやはりのどかな田園風景が続いている。ここから仙台まではもう少しだ。

仙台駅に着き、とりあえず今日泊まるホテルの方向だけを駅の地図で確認した。駅前の広場ではボサノバの歌声が聞こえる。The17th Johzenji Street Jazz Festival と書かれたパンフレットを渡された。地下鉄広瀬通のコインロッカーに荷物を預けて少し散策してみよう。

なにやら街のいろんな場所から音楽が聞こえてくる。9月8日と9日は、定禅寺ストリートジャズフェステバルin仙台が行われている。
http://www.j-streetjazz.com/

定禅寺ストリートジャズフェスティバルとは、街をステージとし、市民ボランティアが行っている街頭でのライブジャズのお祭りだそうだ。ケヤキ並木の定禅寺通りを中心として、90ヶ所、707グループが出演する。商店の軒先、公園、市民広場がその日だけのステージとなっている。商店街の一角にある屋台の軽食店で、カレーを食べながら女性ボーカルを聞いた。

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遅れてきた戦国武将「伊達政宗」。連続したテレビドラマを見るのは好きではないし、まして大河ドラマは見たことが無い。刀の鍔を眼帯として使用していることぐらいしか知らない。せっかく仙台に来たのだからゆかりの場所を訪ねてみよう。

商店街を抜けると広瀬川に突き当たる。

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秀吉が政権をとり、天下をとることが無理とわかった政宗は仙台を豊かにすることにつとめ、治水、新田開発を熱心に行っている。仙台藩の石高は大幅に増え、江戸時代、江戸や大阪に送られてくる米の半分が仙台米だった時もあり、仙台藩はあたかもアメリカの穀物メジャーのようになっていたそうだ。秀吉が政権をとった後は朝鮮出兵など失政が多かったのに対して、内政を充実させた政宗は地元民にとっては名君だったのだ。

仙台高等裁判所のあるあたりの広瀬川を渡ると経ヶ峯公園があり、その横には瑞鳳殿がある。

http://www.zuihoden.com/
瑞鳳殿は、仙台藩祖伊達政宗の霊屋、寛永14年(1637)、二代藩主伊達忠宗により創建されている。本殿・拝殿・唐門・涅槃門からなり、日光東照宮につぐ桃山様式の豪華絢爛たる廟。
昭和20年の戦災で焼失、現在の霊屋は昭和54年に再建されたものだそうだ。

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政宗は、徳川政権が安定してからは、武将としてより外様大名として保身の話が多い。

家康が政権を握ると、外様大名はつぎつぎと江戸参勤して妻子を江戸に居住させ、家康に二心なきを証明したが、政宗は諸大名に先がけて子の秀宗をいち早く江戸に送った。

宣教師パードレ・ソテロによって切支丹に興味をもち、城下での布教を許したが、ローマに派遣した支倉常長が、元和6年(1620)に日本に帰る間に、切支丹禁令が発せられたため、帰国した常長を牢につなぐことにした。

大阪の陣においては、はじめから徳川家に荷担。夏の陣で豪将、後藤基次を討ち取っている。

徳川家光が将軍就任のとき、諸侯を集めて「祖父家康、父秀忠は諸侯の授けを得て将軍となったが、自分は生まれながらの将軍であるから、すべての大名方は今後は臣従の礼をとるべきだ。異存があれば直ちに国元にて一戦の準備をされよ」と言った。
政宗は居並ぶ諸侯の前に出て、「政宗はもとより、諸侯にも異存のあるはずがありません」と平伏したので、みな同じように頭を下げたという。


寛永13年(1636)、江戸の桜田藩邸にて政宗は病気の為、70歳で死去した。近年の発掘調査によると、死因は食道噴門癌だったそうだ。

伊達政宗の俳句で有名なのが、
「馬上少年過ギ、世平白髪多シ、残躯ハ天ノ赦ス所、楽シマザレバ是レ如何」。

これは、少年の時は馬ばかり乗って居たけど、今は平和で白髪も多くなってきた。残りの人生は天が許してくれるのだから、楽しまないでどうするというような意味らしい。
「楽しまずんばこれいかん」ということだ。
武将というよりは、その時々で日和見る立派なサラリーマンだ。

瑞鳳殿から、再び広瀬川を上がっていくと、青葉城址がある。地図で見ると僅かなのに、歩けばけっこうな距離だった。

広瀬川 流れる岸辺 想い出はかえらず
早瀬 おどる光に ゆれていた 君のひとみ
季節(トキ)はめぐり また夏が来て
あの日と同じ 流れの岸
瀬音ゆかしき 杜(モリ)のみやこ
あの人は もういない

さとう 宗幸の「青葉城恋唄」一時期よく流行っていた。

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東と南を断崖が固める天然の要害に築かれた仙台城(青葉城)も現在は消失している。

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青々と茂る樹木の向こうには、伊達政宗が市街を一望する場所となっている。

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伊達政宗(1567~1636)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E9%81%94%E6%94%BF%E5%AE%97

『寛政重修諸家譜』によれば、伊達氏はもともと藤原氏の流れだが、文治5年(1189)、源頼朝が奥州の藤原泰衡を征伐したとき、藤原鎌足を初代とした17代目の朝宗(伊達氏の祖)がこれに従って戦功があり、奥州伊達郡を与えられて以後、伊達氏と名乗ったという。

政宗は、永禄10年(1567)8月3日、伊達輝宗の嫡子として米沢城に誕生。母は最上義光の妹。幼名は梵天丸。幼時に疱瘡にかかり、右目を失明。伊達政宗の異名である「独眼竜」は、中国の後唐の第一世昭宗・李克用が、片目でありながら英傑で、独眼竜と呼ばれた故事に発している。生涯に武勇のみならず文芸の才でも注目すべき人物だったそうだ。
関ヶ原の戦いでは家康に通じ、会津若松の上杉景勝を攻撃。戦後は千代(仙台)に城を築きはじめた。千代の築城では、規模や領国統治の条件を考慮し、城が完成し、千代を仙台と改めると城下町の経営に力を入れている。

伊達政宗の辞世の句
曇りなき心の月をさき立てて 浮世の闇を照らしてぞ行く

何も見えない真っ暗闇の中で、月の光を頼りに道を進むように、戦国時代に、自分が信じた道を頼りにただひたすら歩いてきた人生だったな。とでも訳すのだろうか。

やっぱり政宗は伊達であった。

仙台城跡(青葉城跡)から帰りは、ループル仙台バスに乗って戻ろう。バスは仙台駅前を起点に仙台の観光スポットを約1時間で巡回している。
http://mine-sc.ddo.jp/flash/busSENDAI.html
乗車料金は、250円。仙台城跡(青葉城跡) → 理学部自然史標本館前 → 二高・宮城県美術館前 → メディアテーク前 → 定禅寺通市役所前 → 地下鉄広瀬通で降りる。
荷物を取り、ホテルメイフラワー仙台にチェックイン。仙台駅から歩いて8分。ここも1泊3,500円、でも大浴場もサウナもあり、大満足だった。

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大浴場でさっぱりした後、夜の仙台に繰り出そう。街には音楽が満ち溢れている。ジャズフェスティバルと銘打たれていたが、8beatのバンドが多い、ソウル、R&Bが中心だ。プロとアマが混在している。子供から年長者まで、「楽しまずんばこれいかん」という雰囲気で満ち溢れている。やしきたかじんのようにサングラスをかけたボーカルのバンドは、なかなかクールだった。

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最後に、ホテル近くの「利休」で牛タン定食を堪能し、部屋に戻る。明日は仕事だ。早めに休もう。

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この記事へのコメント

jliloiuzrp
2014年09月26日 20:18
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